Magic xpiパートナーであり、IBMのディストリビュータである株式会社イグアス様と、その関連会社でシステム開発・保守・コンサルティングサービスを提供している株式会社アルファー・コミュニケーションズ様にお話しを伺いました。

1.イグアス様の事業内容

~IBM i国内シェア8割のバリューディストリビュータ~

マジックソフトウェア・ジャパン

 この度はMagic xpiパートナーインタビューにご協力いただきありがとうございます。まずは結城様から、株式会社イグアスの事業内容についてご紹介いただけますか

イグアス 結城様

イグアス結城様

 

当社の事業は、ディストリビューション、ソリューション、戦略の3事業で構成されています。IBM製品のディストリビュータとして、IBM PowerやIBM StorageなどのIBMハードウェア製品を販売し、構成支援、テクニカルサポート、稼働検証などのサービスを高い技術力で提供しています。全国約500社のパートナー様にIBM製品を提供しており、特にIBM iの分野では第一位のシェアを誇っています。また、IBM CloudやData & AIなどの最新テクノロジーを含むIBMソフトウェア製品の販売から、構成支援や導入サポートまで行っています。

 ソリューション事業では、市場動向を的確に捉えた先進的で優れたISVソリューションを豊富にラインナップし、様々なパートナー様の課題解決に貢献しています。御社のMagic製品はソリューション事業で取り扱っております。

2.イグアス様がMagic xpiを選んだ経緯

~IBM iユーザの外部連携ニーズに対応、自社利用も~

マジックソフトウェア・ジャパン



 

Magic xpiを取り扱うことになった背景やその経緯をお聞かせ下さい。 

 

イグアス 結城様

イグアス結城様

 IBM iのお客様の課題に応えるために、Magic xpiの取り扱いを開始いたしました。IBM iは生産・販売管理システムなどの基幹システムとして多く使われていますが、最近では様々な業務をSaaSなどの外部サービスで行うようになっています。基幹システムのデータはIBM iに格納されており、そのデータを外部サービスと連携させるニーズが高まっています。また、当社の社内システムでも、基幹システムのデータを外部サービスと連携させる必要があり、それに対応するために様々な製品を検討した結果、御社の製品を導入いたしました。

マジックソフトウェア・ジャパン


 ありがとうございます。御社のソリューション事業では、どのようなキーワードで戦略的にソリューション商材を集め、どの分野に力を入れたいといった戦略はありますか?

イグアス 結城様

イグアス結城様

  市場動向を的確に捉えた先進的で優れたソリューションを豊富に取り揃えています。営業活動に加えて、アルファー・コミュニケーションズとも協力し、テクニカルサポートや稼働検証などの技術支援体制を充実させ、お客様を支援しています。

 特にIBM iユーザーのニーズに応える製品を多数用意しており、IBM iソリューションカタログやソリューションポータルを通じて、お客様の課題に対して最適なソリューションを提供できるよう努めています。また、お客様のニーズに応える最新のソリューションを選び、毎月「おすすめソリューション」を発行しています。

3.アルファー・コミュニケーションズ様の事業内容

~IBM iのエンジニア集団~

マジックソフトウェア・ジャパン

 保江様から、株式会社アルファー・コミュニケーションズの事業内容についてお話いただけますか?

 

アルファー・コミュニケーションズ 保江様
アルファー・コミュニケーションズ保江様

 弊社はSEを中心とした開発会社で、2つの事業を展開しています。1つ目はIBM i関連事業で、システム開発や保守サービスを主な業務としています。具体的には、名前は伏せさせていただきますが、誰もが知っている有名な企業のアプリケーション運用保守を担当しています。

 またアプリケーション運用保守を効率化する「IBM i(AS/400)RPG資産分析サービス」を提供しています。IBM iは基幹業務に欠かせないプログラム資産を2~30年ほど長期にわたって継承しています。その資産を今後も有効に活用するために「X-Analysis」というツールを使ったサービスを行っています。お客様自身で運用保守を行っていても引継ぎドキュメントと現実の不整合など、把握しきれないことが多いですから、このツールによる分析は大きな助けとなります。

マジックソフトウェア・ジャパン

 それはリバースエンジニアリングのようなことですか?

アルファー・コミュニケーションズ 保江様

アルファー・コミュニケーションズ保江様

 「リバース」というよりは、例えば既存システムを「法改正対応や効率の良い仕組みに変更したい」と考えると、データベースのカラム長や型の変更が必要になる場合があります。しかし、これらを変更した場合、どこにどのような影響が出るのかを把握するのは困難なことが多いと思います。可能な限り追跡し、どのように関連しているのかを全て理解することが重要です。これはほんの一例ですが、単にカラム名で追跡するような他の解析ツールと比較して、「X-Analysis」は非常に実践的な支援が可能です。

マジックソフトウェア・ジャパン

 そのツールは御社が作られたんでしょうか?

アルファー・コミュニケーションズ 保江様

アルファー・コミュニケーションズ保江様

 いいえ、弊社は「X-Analysis」の開発元ではありません。しかし「X-Analysis」の「使いこなし」には自信があります。というのも、RPGプログラムを理解しないと解析結果を効果的に活用できないからです。そのためには、業務とプログラムに詳しいエンジニアが必要ですが、弊社にはそうしたエンジニアが多数在籍しています。そのおかげで、IBM iのシステム開発・保守を行い、「X-Analysis」を活用したサービスを提供できるのです。

 2つ目の事業はクラウドサービス事業です。ここ2~3年の間に、ServiceNowの「ServiceNowデリバリーサービス」を展開しています。認定エンジニアが多数在籍しており、大手Sierとも協力しています。

 また、クラウドといえばIBM iもIBMが「IBM Power Virtual Server(Power VS)」という名前でIBM Cloudで提供しています。Power VSはIAサーバー系のIaaSと同様に、CPUやメモリーなどを時間単位で増減できます。Power VSはお客様自身でIBM Cloudコンソールからマウス操作で簡単に作成できますが、作成したIBM i環境はお客様の社内ネットワークに接続する必要がありますし、アプリケーションの移行も必要です。そこで弊社ではIBM i環境の作成から移行まで一貫したサービス「IBM i クラウド化 移行支援・運用/保守サービス」を提供しています。

4.アルファー・コミュニケーションズ様:
Magic xpiを選んだ経緯と連携ビジネスへの取り組み

~何でも繋がって「死角なし」、まさにマジック~

アルファー・コミュニケーションズ 保江様


アルファー・コミュニケーションズ保江様

 私が主に担当している「データ活用支援サービス」にはMagic xpiが活用されています。

 サービスの流れは、まず「①紙の伝票をOCRでデータ化する」。データ化しただけでは、人間が手入力するのは非効率なので「②RPAで自動入力する」。データ入力したらレポーティングツールなどで「③可視化する」、というように、3つのステップで進めています。

 データ活用には、必ず接続・収集・クレンジング/加工の作業が必要です。ここで「様々なものと連携する」Magic xpiが役立ちます。特に弊社やイグアスにとっては、IBM iとの高い接続性が重要なポイントです。Magic xpiは、IBM iとネイティブに連携できるだけでなく、IBM iとの相性も抜群です。例えば、私が個人的に気に入っているのはデータベーストリガーです。IBM iデータベースの変化をトリガーにして、ほぼリアルタイムで他のシステムと連携できます。何にでも繋がって「死角なし」、まさにマジックです。データ活用支援サービスで、最後に困った時には何でもできる万能薬と思っています。

 また、Magicはイグアスが取り扱っているので検証したり、その結果をブログに書いたり、御社へコンテンツ提供させて頂くなどの形で取り組んでいます。

マジックソフトウェア・ジャパン

 保江様は当社のMagic xpiトレーニングを受けないでサンプルプロジェクトを作成されましたが、UIや操作感はいかがでしたか?

アルファー・コミュニケーションズ 保江様


アルファー・コミュニケーションズ保江様

 Magicだけでなく、どのツールも最初は癖がありますが、それが分かれば、御社が提供する豊富な技術コンテンツを参考にして、それでも分からないことがあれば、サポートの方に尋ねれば解決できました。サポート体制もとても良いと感じました。ですから、有償トレーニングを受けてサポートと連携すれば、ほとんどのことはできると思います。

5.イグアス様:「IBM iユーザ様の課題解決に役に立ちたい」

~IBM iユーザに新しいソリューション情報を提供~

イグアス 結城様


イグアス結城様

 IBM iと外部サービスとの連携の需要は高まっており、連携には様々な方法がありますが、お客様のニーズに応じた提案をしています。Magic xpiでは多様な連携が可能ですので、製品の特長を生かしてお客様の課題を解決できる場面は増えていくと思います。ユーザ様は、SE人材不足、クラウド対応などシステムの課題を抱えています。その課題を解決するために、有効でタイムリーな情報を提供しています。

 イグアスが取り扱うソリューションを網羅した「イグアス ソリューションポータル」というサイトがあります。もちろん、御社のMagic xpiとMagic xpaもそこに掲載されています。このサイトには現在250種類ほどのソリューションが掲載されており、動画で製品の説明を見たり、製品の詳細情報を求める場合には、資料をダウンロードしたりできます。

 もう一つはIBM iの総合情報サイトである「iWorld」というサイトがあります。このサイトはIBMのユーザ様のためのサイトで、1年前からIBMと当社が協力して運営しています。現在約3,000名の方が登録されています。また、iWorldの企画として17時から17時30分の30分間、IBM iユーザ様にWebセミナー形式でソリューション製品の最新情報をお伝えしています。お客様の課題を実際に解決するには、メーカー様(マジックソフトウェア)のサポートが欠かせません。今後も連携を深めながら、取り組んでいきたいと思います。

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