2.DXで変化するデータ連携ツールの役割
MSJ佐藤
この数年、コロナの影響もあり、非常にクラウド利用が加速していますね。当社のお客様でもオンプレからクラウドに一部移行しながら、クラウドとオンプレ間の連携ニーズが非常に多くなっております。当社の事例になっているトリドールホールディングス様のように、全てSaaSに移行してどんどん使っていこうという企業も増えています。
IT業界のDX流れの中で、どうしてもやっぱりクラウドにますますシフトしていくし、モバイルも必須だし、IoTでセンサーとのやりとりにも対応しなくちゃいけないということで、かなり昔と違ってデータ連携ツールはいろいろな技術に対応しなくてはいけないという流れがまずあります。
当社の取り組みとして、まずDXソリューションに関わるコネクターを充実させていくというのがまず1点ですね。今は、まだまだDXのソリューションに対するコネクターアダプタが少ない。そういうところでフォーカスシステムズさんにもコネクターを作ってもらえるとありがたいなという期待もしています。
2点目は、データ連携プラットフォームをクラウドに特化した製品にしていかなくてはいけないというメーカーとしての使命があって、今後、”Magic xpi Cloud Native”という新製品が出るんですけども、この製品では、開発者が作った連携フローがそのままクラウド上のDockerコンテナにすぐデプロイできるようになります。また連携フローを改修して実行環境に再配置するときに、Dockerコンテナの機能を使って、サービスを止めることなくダウンタイムが0でアップデートできるという製品です。
3点目は、モバイルの画面が簡単にできる製品をリリースしようとしています。PowWow(パウワウ)っていうkintoneみたいな感じのノーコード開発ツールです。何か画面を作りたいときにボタンを押すと、画面作成のツールが開いて、そこでノーコードで画面が作れて、SAPとMagic xpiで連携できる。
4点目は、DXになると、ビッグデータを可視化しなくちゃいけないのですが、そこで我々のデータレイクのソリューションも開発していて、年内リリースを目指しています。
FCS江口氏
先ほど当本部はミッドマーケットのお客様向けにビジネスをさせていただいているというお話をしたんですけれども、いわゆる本当の意味でのDXっていうのは、例えば基幹システムを刷新するとか、ペーパーレス化するということではないと思うのですよね。デジタルの力を使って、本業である会社さんの売り上げ利益を伸ばしていくということに直結するような仕組みというのが、本来の意味ではDXだと。けれども、ミッドマーケットのお客様でそこまで先進的にやられているお客様はまだまだ少ないなと思っています。基幹システムの刷新とか、当本部としては今まで得意としてきたことをこれからもやっていくのですけれども、そこからもう一歩踏み込んで本当の意味でのその会社の成長に直結するようなDXなんていうのも、当本部もITの力で貢献していきたいというふうに思っています。
そういう意味では、今おっしゃっていただいたモバイル部分ですとかデータレイクなんかも、データを使って分析をしてそれを戦略につなげていくというのは、経営層の判断につながっていくと思うのですけれども、ぜひ新製品を本当の意味でのDXに興味があるお客様に対して一緒に提案して事例をどんどん増やしていくということで協業をさせていただきたいなというふうに思っています。