また現在、新業務アプリケーションへ切り替えを計画しており、新旧のシステムを並行稼動しながら段階的に移行できるようにするためには、現行データベースとリアルタイムで同期する『統合データベース』 の構築が必要となりました。
『統合データベース』 の構築は、現行システム内の1200テーブルを統合するというプロジェクトでしたが、計画通りに導入することができました。そのポイントは2つあります。
1つ目は、全システム6000本のプログラムを徹底的に調査しました。どのシステムはどのデータを使っていて、そのデータはどのような意味を持っているのかを調査し必要なデータと不要なデータ整理しまとめました。この事前調査には2ヶ月かかりましたが、この調査こそが 『統合データベース』 を構築する上では一番重要なポイントであったと実感しています。
2つ目は、Magic xpi で開発するデータ連携フローを標準化したことです。開発の繁忙期にフレキシブルに開発要員も増やして行くことができ、3カ月という短期間で構築できたのはこの標準化があった成果です。全体で59のデータ連携プロジェクトを開発・運用していますが、標準化は保守性の高さにも貢献しています。”
蓄積したノウハウをサービス事業に展開
Magic xpi を導入した成果及び今後の展開について、取締役 SI事業部 部長 大坂 芳弘 様 に伺いました。
“弊社として今回のプロジェクトの成果は大きく2つあります。
1つ目は、 『統合データベース』 ができたことで、グループ会社全体のシステムの中長期の開発計画が進められることです。データ連携の仕組みを手組みで構築すると開発・保守ともに属人的になってしまいますが、 Magic xpiを使用することで属人性を排除し標準化することができました。
2つ目は、弊社が行った6000本のプログラムを精査し1200テーブルから 『統合データベース』 を3ヶ月でまとめ上げたノウハウが社内に蓄積できたことです。
これは今後の弊社のビジネス展開の話にもなりますが、次のような問題で困っている企業は沢山あると思います。
・もともとは正規化して作成したデータベースも、長年システムの改修を行ってきた結果、正規化が崩れてしまっている。
・システム間連携にcsvファイルで受け渡しを行っていて、インターフェース自体に柔軟性が無く硬直化している。
・バッチ形式のシステム間連携なので、情報のリアルタイム性がない。
・システム改修や移行の負担を軽減するため『統合データベース』 を構築したい。
今後は、このような問題を解決してきたノウハウと実績を活かし、同じような問題でお困りの企業に対して、システムの調査からデータの整理、Magic xpi を使用した 『統合データベース』 構築を含めたシステム/データベースのマイグレーションサービスを新たに展開して行きたいと思います。”