山梨日日新聞社様は、明治5(1872)年7月1日に創刊した、最も歴史のある地方紙を発行されています。昭和29(1954)年開局の山梨放送とともに、印刷、広告、旅行、文化・スポーツイベント、ITなど多岐に渡る事業を手がける総合情報メディアグループ、山日YBSグループの中核企業です。
山日YBSグループでシステム構築を担当する株式会社山梨ニューメディアセンター様は、ITを駆使して最適なソリューションを提供するシステムインテグレーターとして、各種業務の管理システムやWebサイト、ネットワークの構築に取り組み、官公庁から民間まで幅広くサポートしています。
山梨ニューメディアセンター様は、20年前に山梨日日新聞社が使用する世論調査システムを構築しました。今回、Magic で再構築に至った背景を、取締役 企画開発局兼営業局長 望月 裕 様に伺いました。
「世論調査システムとは、選挙における世論情勢を電話で聞き取り調査し、その結果の入力・集計を行うシステムです。
20年前に開発したシステムをバージョンアップを続けながら使用していましたが、集計処理に時間がかかる、複数の端末で同時にアクセスするとデータベースにロックされ端末が落ちてしまう、など様々な問題が発生していました。また、選挙のたびに問題・回答項目の構成が変わるため、その都度プログラムの改修が必要でした。
そこで、Windows XP のサポート終了を機に、データベースの変更も踏まえた抜本的なシステムの見直しが行われました。」
システム再構築のポイント
「今回 、Magic で世論調査システムを再構築する際に実現したかったポイントは次の3つです。
1. 設問の自由設定
問題・回答の設定をプログラム改修なしに自由に変更可能
2. 集計機能の自由設定
集計経過を自由に指定し、単純集計やクロス集計が可能
3. 初期設定データのExcelからの読み込み
問題文や回答などを指定Excelファイルから読み込むことで初期設定が可能
再構築したプログラムの本数は19本です。再構築の工数は、調査・設計・プログラミング・テストまで含めて約1.5人月で完成しました。 Magicならではの生産性の高さがあったからこそ実現できたのだと思います。」
今後の展望
「今までは選挙のたびにシステムの改修が発生していましたが、 Magic で再構築した世論調査システムでは、修正する煩わしさがなくなりました。工数的には1週間程度の短縮ですが、非常に効果があったと思います。
初期データの設定がExcelから読み込めるようになったことで、準備工数も半減しました。
今後の展開として、この世論調査システムを選挙以外でも使用できるようにバージョンアップしていきたいと思っています。
また、今回のシステム再構築により、社内のMagicの開発環境も整備されたので、これらはMagic開発要員を増やして行きたいと思っています。」
(以上、 取締役 企画開発局兼営業局長 望月 裕氏)