ローコードでPDMを内製開発
Magic xpaで30年間持続可能なシステム運用

Moog

プロジェクト

お客様:  業種: ソリューション :
日本ムーグ株式会社
神奈川県
https://www.moog.co.jp/
産業製品製造 マジックxpa

目的

  • 30年前にUNIXベースのPDMシステムをMagicで開発を行った
  • 担当者が一人で開発・改修していたが、異動により引き継ぎを行った
  • OSやプラットフォームのバージョンアップ、仕様追加や法令改正へ対応しながら、システム保守と改修を繰り返し、運用を継続している

成果

  • 前任者から引き継がれたシステムを、スムーズにバージョンアップできた
  • ユーザーインターフェースが容易に修正できるので、ユーザーのニーズに短時間で対応できる
  • データ抽出が速く、ユーザへの迅速対応が可能になった
  • データ連携ツール「Magic xpi」を活用して業務自動化を推進している

 

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日本ムーグ株式会社は、1970年に設立された、油圧・電気・ハイブリッド技術を利用したカスタマイズ のモーションコントロールシステムの設計・製造・販売を行っている専門メーカーであり米国Moog Inc.の日本法人です。米国本社の他に、日本、イギリス、ドイツ、中国等の主要国に生産拠点があり、世界20カ国以上に活動の拠点をもつグローバル企業です。

日本ムーグが製造している油圧サーボ弁やアクチュエータは、航空機、ロケット、人工衛星、鉄道、FIレーシングカー等の制御や、射出成形、中空成形、医療用画像診断等々、応用範囲は多岐にわたり、その技術力が高く評価されています。

日本ムーグがMagic xpaを使いはじめたのは約30年前。それまで利用していたUNIXベースのPDM(Product Data Management)システムに代わるPCベースのシステムを、1992年に開発することからスタートしています。すべて1名の担当者により自社開発で完成させました。

それから約30年、当初の開発担当者の異動、プラットフォームのバージョンアップに伴い多言語対応のInternational版への更新、法令改正に伴う仕様変更などを経て、現在でも製造現場を支える重要なシステムとして運用されています。

長年にわたりMagic xpaを使い続けてきた理由と、メリットについて、 Business System 澤 辰也様と、Engineering 杉原 郁美様にお話をうかがいました。

ムーグ

 

画面周りの改修を私が対応しています。Magicは使いやすく分かりやすいので協力会社様に依頼するよりは自分で改修するほうが早くできるので助かっています。

Business System 澤 辰也様

 

 

ムーグ

 

データ出力の際に、必要な項目の選択も簡単ですし、何よりデータ抽出がとても早く、使い勝手が良いです。

Engineering 杉原 郁美様

30年前に開発したWebとC/Sのハイブリッドシステム

日本ムーグでのMagic製品利用の歴史は、30年前にUNIXからPCベースへのシステム切り替えにあたり、dbMAGICと呼ばれていた当時のMagic製品を導入し、PDMシステムやワークフローのシステムを開発したことから始まりました。その後、システムをバージョンアップ、拡張しながら使い続けています。

システムは参照に適したWeb版と、データ入力に適したクライアント/サーバ版のハイブリッドシステムになっています。Web版はアジア・パシフィック地域のみならず、北米、欧州でも利用され、クライアント/サーバ版は日本、中国、韓国で利用されています。

Magic xpaで稼働している主なPDMシステムは以下の通りです。

1. 製品・図面:

製品仕様書、部品構成の履歴、ステータスを管理しています。

2. 技術指示書(EO)および、技術指示要求書(REO):

製品の仕様書・図面を新規作成・変更する場合、EOを発行します。また、技術部門以外から依頼・変更要求がある場合、REOを発行します。それらの作業内容、要求内容の履歴・進捗を管理します。

3. プロジェクトの購入品手配:

プロジェクトで必要な部品の入力・承認および手配を行います。

前任者が開発したシステムを継承

Business System 澤 辰也様から頂戴したご感想を紹介させていただきます。

 

ムーグ“Magicは開発しやすいため、 開発も改修も前任の担当者が1人で行っていましたが、私が引き継いで担当することになりました。

それまで使用していたMagicの旧バージョンのサポート終了が迫っておりましたが、 Magic xpaの移行性の高さが助けとなり、協力会社様にもご協力頂き期日通りに切り替えることができました。

システム移行後の画面周りの改修は私が対応しています。Magicは使いやすく分かりやすいので、協力会社様に依頼するよりは自分で改修するほうが早くできるので助かっています。”

と、Magic xpaアプリケーションの移行性の高さにも高評価をいただいています。OSなど最新環境への対応が容易であることが、長く使われ続けた理由のひとつになっています。

Magic xpaで開発したシステムは、他の開発者への運用引き継ぎや、改修が容易であることで、持続可能なシステム開発と保守を実現しています。

 

 

Magic xpiで業務を自動化

日本ムーグでは、データ連携ツール「Magic xpi」を6,7年前から導入し、以下のような業務フローの自動化に利用しています。

Magic xpaのシステムで品番登録後、テキストファイルがフォルダに出力されます。Magic xpiがフォルダを常時監視し、SQL Serverを経由してERPシステム(QAD)に登録されます。

現在、ペーパーレスや業務改善を行っており、以下の自動化を進めています。

従来は、ユーザーがフォルダに資料を保存後、手動で「保存しました」メールを送信していました。現在は、 Magic xpiがフォルダを常時監視していますので、ユーザーがフォルダに資料を保存後、定型文が自動送信されます。

Business System 澤 辰也様は、8時間ほどの動画のオンライントレーニングでMagic xpiの使い方を学ばれました。

「開発しやすくユーザーフレンドリーなUIなので、協力会社様に依頼せず自分で連携フローを開発しています。」

「画面でユーザーにデータ連携フローを見せて説明し、修正が必要な場合、その場でデバックしてフローを動かしながら確認できるので良いですね。」

と、開発と運用の容易性の高評価をいただきました。

    

 

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