三ッ輪ホールディングス株式会社は、1940年創業のLPガス事業者である 三ッ輪産業株式会社をはじめ、株式会社イーネットワークシステムズ・株式会社三ッ輪ビジネスソリューションズなどをグループ会社とするホールディングスカンパニーです。
コーポレートアイデンティティである「新たな価値の創造」の実現手段として「『ヒトのちから』×『テクノロジーのちから』」を掲げ、エネルギーを通じて社会課題の解決に寄与する事業を多数展開しています。
2020年10月により速く・多くの「新たな価値」を生み出すための組織として「BTI(ビジネス・テクノロジー・イノベーション)部」が新設されました。社外向けサービス開発で企画立案時の技術課題検討やシステムの設計・構築・運用・保守、社内システムに関する課題解決・業務効率化の推進など、テクノロジーに関わる領域全てを担っています。
サービス連携にカスタマイズが柔軟にできるEAIツールを採用
Magic xpiがどのようなサービスに活用されているのかを、経営戦略本部・BTI部 部長 大野剛宏 様にお伺いしました。
“現在は、不動産賃貸管理会社の業務効率化のためのサービスからはじまり、ECサイトとの連携まで4つのサービスで利用しています。B to B向けのサービスでは、つなぎこみ部分のインターフェースが相手先によって異なるので、スクラッチ開発では個別対応に時間とコストがかかってしまいます。そこで、速く柔軟にカスタマイズできる仕組みとしてEAIツールの採用を決定しました。”
経営戦略本部・BTI部 部長 大野剛宏 様
生産性はスクラッチ開発の5倍!ツール選定の決め手は“機能”と“価格”
経営戦略本部・BTI部 部長 大野剛宏 様に、Magic xpiを採用した理由をお聞きしました。
“PoCでは私ともう1名が連携フローを作成し、マジックソフトウェア・ジャパンさんに支援を受けながら検証を進めました。その結果、機能が充足しているしサポートもしてくれそうだということがわかりました。感覚的にはスクラッチ開発に比較して生産性は5倍くらいと感じました。他社のEAI製品と比較しましたが、機能的に充実している上に、低コストで導入できるMagic xpiに決定しました。”
経営戦略本部・BTI部 部長 大野剛宏 様
賃貸物件の入退去情報を自動通電・切電サービスに連携
三ッ輪ホールディングスは、不動産管理会社向けの業務効率化サービス、「CLS(クラス)」を提供しています。空室時における新規入居者の内覧やハウスクリーニング等のたびに、管理会社では通電・切電の手続きを頻繁に行わなければなりません。
CLSは賃貸物件の⼊退去情報を利⽤し、空室中の⾃動通電・切電を自動化することで、管理会社の業務負担を軽減するサービスです。
このサービスを利用している10数社の不動産管理会社から、物件情報や入退去情報を入力してもらう必要がありますが、管理会社によってデータ・フォーマットやインターフェースが異なります。CSVやExcelで送られてきてもフォーマットは各社ですべてバラバラです。kintone経由の入力もあれば、管理会社のシステムにAPI経由で取りにいける場合もあります。これらすべてのインターフェースの違いをMagic xpiで吸収してどんな相手先からでもCLSに取り込むことができています。
また、このサービスのバックエンド側には電気とガスの基幹システムがそれぞれあり、ガスのシステムとのつなぎ込みの部分はMagic xpiで連携しています。
企業間情報連携推進コンソーシアムNEXCHAINとの連携
続いての取り組みでは、三ッ輪ホールディングスが参画している、「一般社団法人企業間情報連携推進コンソーシアム」の提供するデータ連携プラットフォーム「NEXCHAIN(ネクスチェイン)」との連携にMagic xpiを活用しています。
NEXCHAINは、賃貸入居における契約や電気・ガス・通信など様々なサービス申込みプロセスを簡素化・ワンストップ化することを目的としたプラットフォームです。三ッ輪ホールディングスではMagic xpiを使い、NEXCHAINのREST APIを経由して、電気と都市ガスの申込み情報を取り込んでいます。
B to B / B to C向けECサイトとの連携
次の取り組みでは、以下の2つの家具販売ECサイトのデータ連携にMagic xpiが活用されています。
- B to B 不動産管理会社向けSaaS型集中購買システム
管理会社が電気・ガスに加え、カーテンなどの家具類の販売が可能。
管理会社が保有する間取りや部屋の寸法情報を活かして、入居者が部屋の寸法にぴったり合った家具・家電を購入できる。
このように、三ッ輪ホールディングスは、電気・ガスの販売をベースに、“くらし“に関わる様々なサービス開発にMagic xpiを活用しています。
“私たちは今後も外向けのサービスを拡大・拡充する計画なので、そこにはMagic xpiが毎回登場すると思います。”
経営戦略本部・BTI部 部長 大野剛宏 様