ヒロミ産業のシステムを20数年前から長年開発してきた、株式会社サンクレエは、Magicで販売管理や印刷業向けのパッケージソフトを開発・販売しており、印刷業の業務に詳しいSEがお客様とコミュニケーションをとりながらシステムを開発してきました。
このたび導入したシステムは、サンクレエがMagic xpaで開発した販売管理パッケージソフト「Piece Works」(ピースワークス)をベースに、シール・ラベル印刷という印刷業の中でも独特の業務処理にあわせたカスタマイズを行うと共に、工程管理システムを新規に開発しました。営業マンが外出先からモバイルで工程進捗を閲覧できる機能も追加開発しています。
印刷業向けパッケージソフトをベースにしているので、基本的な機能がすでにできている状態から開発をスタートできます。しかも仕様変更を柔軟に行えるMagic xpaで開発されたパッケージなので、ユーザー独自の要件を容易に取り入れることが可能となりました。
一般的な印刷業と異なり、シール・ラベルを専門とするヒロミ産業の業務プロセスには独特のものがありました。ユーザーからの要求が正しく伝わらず、運用を開始した後に変更要求が出ることもありましたが、Magic xpaですぐに修正することができたのでユーザーの満足度の高いシステムとなりました。
社外ではスマホ、工場内で大型モニター
ヒロミ産業の受発注システムはサンクレエがMagicで開発した販売管理パッケージ「Piece Works」(ピースワークス)をカスタマイズしたものを長年利用してきました。
今回のプロジェクトが始まったのは、シールやラベル制作に関するユーザーニーズがますます多様化し、それまでの仕様書・作業指示書システムに入力できるデータ項目や文字数が足りなくなってきたことがきっかけでした。そこで、「Piece Works」をバージョンアップし、入力できる項目数やデータ量を拡張することになりました。
また、作業指示書に入力されたデータを活用した工程管理システムを新規開発し、さらに、営業担当者からの要望で、工程の進捗状況をスマートフォン等で照会できる機能も新たに開発しました。
従来は会社に電話をかけて内勤者に依頼していた確認作業が、営業がスマートフォンでできるようになったため、内勤者の負担が減っただけでなくお客様への回答もスムーズになり顧客満足の向上にも役立っています。