1,700本の基幹システムをMagic xpaでスクラッチ開発
本番スタート後もトラブルなく安定稼働

プロジェクト

お客様:  業種: ソリューション :
アイカテック建材株式会社
東京都
www.aica-tech.co.jp/
建材メーカー

目的

  • EXCELで管理していた原価計算を基幹システムとして構築
  • 2つの開発言語で開発されていた基幹システムを一元化
  • 販売店が注文するWebシステムのレスポンスアップ

成果

  • 基幹システムをMagic xpaで統一しスクラッチ開発(プログラム本数:1,700本、テーブル数:550個)
  • プロトタイプで工場と一体開発ユーザーが要望するシステムを実現
  • 本番スタート後はトラブルが殆どなく安定稼働
  • Webシステムのレスポンス遅延なく安定稼働(販売店ユーザー数:800、同時実行数:100ユーザー)

“この大規模なシステムのスクラッチ開発で、本番スタート後のトラブルも殆どなく、素晴らしいと思っています。”

管理部 情報システムグループ長 兵頭 宣彦 様

アイカテック建材株式会社は、「世の中をやさしく包むかべをつくります」を合言葉に、快適な居住空間を創造する高機能・高品質な建材を、開発から製造・販売している建築材料のメーカーです。

アイカテック建材では、2007年にスタートした基幹システムのリプレースを検討していました。リプレースに至った経緯を管理部 情報システムグループ長 兵頭 宣彦  様 に伺いました。

 

“一番の目的は、EXCELで管理していた原価計算を基幹システムとして構築することです。

また、弊社の基幹システムは、2つの開発言語で構築されていました。販売管理システムは、Magic eDeveloper V9 Plus、生産管理システムはVisual Basicです。その結果、一度不具合が起きると、どちらに問題あるかを切り分けるのに、多くの時間を要しました。更に、ユーザー部門から改善要望が上がっても、システム間の整合性の調査に時間が掛かるため、すぐに対応できませんでした。

また、販売店様がオーダーを入力する際に使用するWebアプリの動作が、Internet Explorerの度重なるバージョンアップの影響で非常に不安定となり、入力の途中でフリーズしたりすると再度一から入力をやり直す状況でした。

以上の問題からシステムの限界を感じ、リプレースを検討いたしました。”

 

スクラッチ開発でシステムを進化

基幹システムのリプレースにあたり、ERPパッケージソフト(4社)、スクラッチ開発(2社)の中から検討した結果、Magic xpa でのスクラッチ開発が採用されました。

“各種ERPパッケージソフトを検討しました。メーカーの担当者は、パラメーターの設定でノンカスタマイズでも使用できると言っていましたが、私の経験上、社内の業務に合わせるには、どうしてもカスタマイズが発生してしまうと思いました。

一方、社内の上層部からは、標準的なERPパッケージソフトを使い、パッケージに業務を合わせて業務内容を変えていった方が良いのではないかと云う意見もありました。

但し、今回のリプレースにあたっては、社内のユーザーや販売店の要望を取り入れて、使い勝手などを良くしてシステムを進化させることが、会社のメリットになると思い、ERPパッケージソフトを断念することにしました。

次にスクラッチ開発の2社の検討になりましたが、旧システムをMagic eDeveloper V9 Plus で開発していたため、ソースコードを分析してもらうことで仕様の説明をする必要がありませんでした。

また、生産性が高いことは旧システムの実績より把握していたので、本番リリース後のユーザーの改善要望にも対応できると思いました。見積金額も、もう一社のJavaのスクラッチ開発の半額程度だったので、Magic xpa のスクラッチ開発を採用することになりました。”

 

大規模システムが問題なく安定稼働

“リプレースしたシステムの規模ですが、プログラム本数が1,700本、テーブル数が550個です。大規模なシステム開発です。そんな大規模開発で一番工夫したことは、ユーザーにプロトタイプで早めに使ってもらい、要望を次々とあげてもらったことです。その結果、早い段階でシステムの軌道修正をかけられ、ユーザーの要望するシステムが実現できました。

もちろん、Magic xpaだからこそ、そのユーザーの要望を一つ一つ対応することができたと思います。他の言語だったら、多分2倍以上の工数はかかっていたと思います。

本番スタート後、多少の不具合が発生しましたが、ほぼ当日中に修正され、業務上何の問題もなく運用ができました。また、初月の月次処理も遅延なく処理が完了しました。この大規模なシステムでは素晴らしいと思っています。

また、当初問題になっていたWebシステムのレスポンスも、RIA(Rich Internet Application)に変更した結果、販売店のアクセスが集中しても遅延が無く安定して稼働しています。

今後の展開については、個別原価計算のシステムを構築し、製品一つ一つの実際の損益をはじき出せるようにします。最終的には予実管理までつなげていく予定です。”

▲システム概要図

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