ローコード開発プラットフォームとデータ連携プラットフォームのグローバルプロバイダー、マジックソフトウェア・エンタープライゼス(NASDAQ:MGIC)の日本法人である、マジックソフトウェア・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐藤 敏雄 以下 マジックソフトウェア)は、株式会社トクサイ(本社:新潟県長岡市、代表取締役:綿貫 直久 以下 トクサイ)が、ローコード開発ツール「Magic xpa(マジック エックスピーエー)」によるアジャイル開発手法を採用し、NFCカードを活用した「工程情報収集システム」を開発したことを発表いたします。
大量の手書き伝票からのトレースが困難に
トクサイは、1950年に創業、各種金属および各種合金の伸線加工及び伸線・加工品の製造・販売を行っている会社です。特に難加工金属材の細線製造を得意とし、タングステン・モリブデン等の細線に関して、高度な技術を持たれている会社です。
従来トクサイでは、製品の製造工程を手書き伝票に記入しており、しかも工程が進むにつれて製品が細かく分割されるため、その都度工程情報を転記する必要がありました。その結果、大量の手書き伝票を保管することになり、納入先から製品工程情報の確認依頼が発生した場合、トレースが困難で迅速な対応ができないことが問題となったためシステム化することになりました。
【分割が発生するたびに手書き伝票を転記】
NFCカードを「かざす」だけで工程情報を入力
トクサイは、既存の生産管理システム開発した奏風システムズ株式会社に、工程情報収取システムの開発を依頼し、NFCカードを活用したモバイルアプリケーションを開発することになりました。開発にあたっては、ローコード開発ツール「Magic xpa」を活用した、アジャイル開発手法を採用しました。
現場の担当者にプロトタイプを実際に使ってもらい、現場の声を反映させながら、システム開発を進め、何度も改修を重ねながら、構想から6ヶ月でシステムが完成しました。その結果、NFCカードをスマートフォンやタブレッドに「かざす」だけで、工程情報がデータベースにリアルタイムに登録される仕組みができました。
その結果、毎日2~3人の担当者が1時間程を要していた手書き伝票の記入と転記作業がなくなり、入力作業が数秒で終わるようになりました。
【NFCカードを「かざす」だけの工程情報収集システム】
ローコード開発ツール「Magic xpa」によるアジャイル開発について、トクサイ WM1課 ダイス 係長 山賀 淑智 様は以下のように語っています。
「現場の方が使うこのようなアプリケーションの場合は、短いサイクルで要求ー開発ー検証を行いそれを繰り返すスタイルは、とても有効的であると感じました。」
今後トクサイは、Magic xpaを活用して、マシンの稼働状況や条件を製品品質と関連付けた、IoTを実現することで、品質の向上を図っていく予定です。(トクサイ 品質保証グループ部長 長崎 潔 様 )