Magic xpiトレーニングテキスト
9. 基本的なアダプタの使い方その2

9.1 Microsoft Excelコンポーネント

【Microsoft Excelコンポーネント】

  • Microsoft ExcelコンポーネントではExcel文書の作成、編集、読み込み、印刷などを行うことができます。
  • 構成画面の左ペインで使用するメソッドを選択し、右ペインでメソッドの詳細設定を行います。
  • コンポーネント内に複数のメソッドが定義されている場合、上のメソッドから順に処理が行われます。

※このコンポーネントを使用するためにはxpiサーバにMicrosoft Excelがインストールされている必要があります。

Microsoft Excelコンポーネント

 

【Excelコンポーネントの主なメソッド】

メソッド 説明
Workbook Open Excelワークブックを開く
Worksheet ワークシートに対して処理を行う
Cell セルに対して処理を行う
Workbook Save Excelワークブックを保存する
Workbook Close Excelワークブックを閉じる
Quit Excelアプリケーション(プロセス)を終了する

 

【Microsoft Excel コンポーネント使用上の注意】

  • MicrosoftExcelコンポーネントは、WindowsOSのセッション0の分離による制限により、サービスでGigaSpacesを起動すると正常に動作しません。
  • GigaSpacesのサービスを停止し、バッチファイルから起動する必要があります。
【セッション0の分離】
サービスとして起動するプロセスはセッションID=0
各ユーザが起動するプロセスはセッションID=1以上セッションIDが0のプロセスと、セッションIDが0以外のプロセスは互いに通信ができない。

【バッチファイルによるGigaSpacesの起動】

  • 「Magic xpi 4.13 GSA」サービスを停止し、バッチファイルからGigaSpacesを起動します。
    ※サービスが起動した状態で、バッチファイルから起動すると重複起動となり、正常に動作しません。
    ※GigaSpacesを再起動した後は、必ずデバッガサービス、モニタサービスも再起動するようにしてください。

バッチファイルによるGigaSpacesの起動

 

【バッチファイルで起動したGigaSpacesの停止】

  • バッチファイルからGigaSpacesを起動すると、下記のような画面が表示されます。
  • バッチファイルで起動したGigaSpacesを停止するには「Ctrl + C」→「Y」→「Enter」と入力します。

バッチファイルで起動したGigaSpacesの停止

9.2 Flow Dataコンポーネント

【Flow Dataコンポーネント】

  • Flow Dataコンポーネントでは、変数やODSに対して値の挿入、更新、クリア、リセット、削除を行うことができます。

Flow Dataコンポーネント

 

アクション 変数に対して実行するアクションを選択します。
タイプ 数の種類を選択します
操作対象となる変数を選択します
Encoding 文字、Blob変数のエンコーディング(Ansi,Unicode,Binary)を設定します
更新式 変数を更新する値を設定します
条件 アクションの実行条件を論理値で設定します

 

<変数のタイプと使用できるアクション>

Flow Context BP Global Environment ODSGlobal ODSLocal
Update
Clear
Reset × × ×
Delete × × × × ×
Insert × × × × ×

 

<ClearとResetの違い>

Clear … 変数の値をNULLにする
Reset … 変数の値をデフォルト値に戻す

ClearとResetの違い

 

【(参考)ODSについて】

  • ODSはインデックスとデータタイプで値を指定する2次元配列のようなもの。
  • 内部データベースの ifs_odsテーブルに値を保持します。

ODSについて

 

<ODSLocal>

  • ODSLocalは、そのフローからのみ参照/設定が可能。
  • フローの処理が終了するとデータベースから削除される。

 

<ODSGlobal>

  • ODSGlobalは、プロジェクト内の全てのフローから参照/設定が可能。
  • フローの処理が終了してもデータベースから削除されない。
  • プロジェクト特性で、プロジェクト開始時にデータベースから削除するか否かを指定できる。

ODS

9.3 スケジューラユーティリティ

【スケジューラユーティリティ】

  • スケジューラユーティリティを使用して、フロー起動のスケジューリングを行うことができます。
    このコンポーネントはトリガーエリアにのみ配置可能です。
  • 間隔(インターバル)、日次、週次、月次でスケジューリング可能。
  • 設定された間隔(インターバル)が経過、または設定された日時になるとフローが起動します。

 

【設定方法】

  • まず、サービス設定で、スケジューラタイプや日時を設定しておき、トリガーエリアに配置したスケジューラユーティリティのプロパティで、そのサービスを選択します。

設定方法

 

【休日(除外日)の設定】

  • 休日カレンダーを作成することで、スケジュール起動の除外日を設定することができます。

休日(除外日)の設定