Magic xpiトレーニングテキスト
26. その他

26.1 プロジェクトの改名/コピー

  • プロジェクトの改名/コピーはプロジェクトを別名で保存することで実現します。
  • 改名/コピーしたいプロジェクトをMagic xpiスタジオで開き、「別名で保存」を行います。

プロジェクトの改名

 

  • 「別名で保存」したプロジェクトをMagic xpiスタジオで開き、リビルドを行います。
  • リビルドを行うと、プロジェクトフォルダ内に下記ファイルが生成または更新されます。
ファイル 「別名で保存」時 リビルド時
<プロジェクト名>.ibp コピーされない <新プロジェクト名>.ibpが生成される
ifs.ini 環境変数のプロジェクト名が新しいプロジェクト名に書き換わる 変化なし
start.xml コピーされない 新プロジェクト用のstart.xmlが生成される
Startショートカット 旧プロジェクトのショートカットがコピーされる 新プロジェクト用のショートカットに置き換わる
Stopショートカット 旧プロジェクトのショートカットがコピーされる 新プロジェクト用のショートカットに置き換わる

26.2 プロジェクトのインポート/エクスポート

【エクスポート】

  • ソリューション エクスプローラーでエクスポートしたい対象を右クリックし、エクスポートします。
  • ビジネスプロセス単位もしくはフロー単位でエクスポートできます。

エクスポート

 

【インポート】

  • ビジネスプロセスをインポートする場合は、プロジェクトを右クリック、フローをインポートする場合は、ビジネスプロセスを右クリックし、インポートします。

インポート

26.3 デバッグ用フラグ

  • デバッグ用フラグを使用して、一部のコンポーネントの詳細ログを出力できます。
  • 設定画面の左ペインでプロジェクト環境 > デバッグ用フラグを選択し、右ペインで設定します。

デバッグ用フラグ

26.4 ドキュメント生成

  • プロジェクトの設定内容をHTMLとして出力することができます。
  • xpiスタジオのメニュー > プロジェクト > ドキュメント生成をクリックします。

ドキュメント生成

26.5 よくあるエラーと対処法

GigaSpaces起動時

【サービスはエラーを返しませんでした。】

  • このエラーは、8dot3nameが無効のドライブにxpiをインストールすると発生します。
  • このエラーが出る場合は、いったんxpiをアンインストールしなければなりません。
  • インストール先のドライブの8dot3nameを有効にした後、必ずOSを再起動し、あらためてxpiをそのドライブにインストールしてください。

サービスはエラーを返しません

 

リビルド時

【リビルドにすべて失敗しました。】

  • このエラーの原因は大きく分けて3つ考えられます。

①License.datの期限が切れている。

→ 適切なLicense.datを配置して、再度リビルドを行ってください。

②ifs.iniファイルなど、プロジェクトフォルダ内のファイルを開いたままリビルドを行った。

→ プロジェクトフォルダ内のファイルを閉じて、再度リビルドを行ってください。

③プロジェクト名やプロジェクトを格納するフォルダ名(パス)に日本語を使用している。

→ プロジェクト名やフォルダ名は英数字および記号を使用してください。

※スペースおよび @, $, &, *, %, ^, `, ~, (, ), # は使用できません。

リビルドにすべて失敗

 

デバッグ時

【スペースからのデータの取得に失敗しました。】

  • このエラーの原因は大きく分けて2つ考えられます。それぞれ次頁以降に対処法を記載します。

①start.xmlのホスト名やプロジェクト配置場所が正しくない。

②VPN接続をしている。

スペースからのデータの取得に失敗

 

①start.xmlのホスト名やプロジェクト配置場所が正しくない。

  • 開発機で開発したプロジェクトを、本番機にコピーして実行する場合など、開発マシンと実行マシンが異なる場合には、start.xmlのホスト名やプロジェクト配置場所を、実行マシンのものに書き換える必要があります。( 「25_第25章_Magic xpiトレーニング_本番移行時の注意.pdf」参照)
  • start.xmlが正しくない状態でデバッグを行うと、GigaSpacesは間違った情報を使用してサーバを起動しようとして、ステータスが「RUNNING」になりません。
  • このような状態となってしまったときは、GigaSpacesを再起動してください。

start.xml

 

②VPN接続をしている。

  • VPN接続をしている場合、このエラーが発生することがあります。
  • VPN接続をしている場合、切断した上で、GigaSpacesを再起動してください。

VPN接続

 

デバッグ時

【開始処理中にエラーが発生しました。デバッグセッションが終了します。】

  • このエラーは、GigaSpacesとデバッガサービスのどちらか一方、または両方が停止した状態でデバッグを行うと発生します。
  • デバッグを行う際は、Windowsの「Magic xpi 4.13 GSA」、「Magic xpi 4.13 Debugger」サービスが起動していることを確認してください。

開始処理中にエラーが発生

 

Magicモニタでプロジェクト開始時

【The server [serverId: n] are not currently running.】

  • このエラーは、xpiスタジオでデバッグを行ったプロジェクトを、そのままモニタから起動しようとすると発生し、サーバのステータスが「SERVER_INITIALIZING」のままとなってしまいます。
  • GigaSpacesを再起動し、スタジオでプロジェクトをリビルドしてから、モニタから起動してください。

The server are not currently running

 

Magicモニタ表示時

【 Error: Cannot connect to display server.】

  • このエラーの原因は大きく分けて2つ考えられます。それぞれ次頁以降に対処法を記載します。

①システム環境変数「Path」の順序が正しくない。

②モニタサービスのログオンアカウントの権限が足りない。

 Cannot connect to display server

 

①システム環境変数「Path」の順序が正しくない。

  • このエラーは、システム環境変数「Path」の順序によって発生することがあります。

→ 「Path」の値のうち、xpi 4.13関連の下記の2つの値を最上位に移動してください。

 

システム環境変数「Path」

 

②モニタサービスのログオンアカウントの権限が足りない。

  • Magicモニタのサービス「Magic xpi 4.13 Monitor Display Server」のログオンアカウントは、デフォルトでローカルシステムアカウントとなっていますが、Windows Server 2016など一部のサーバOSにおいては権限が足りずにこのエラーが発生することがあります。

→ 管理者権限を持ったアカウントに変更し、サービスを再起動してください。

 

モニタサービスのログオンアカウントの権限が足りない

26.6 ログコレクター

【ログコレクター】

  • ログコレクターは、トラブルシューティングに必要なファイル(ログファイル、構成ファイル、スクリプト、ライセンスファイル等)を収集するために設計されたログ収集ツールです。
  • 弊社サポートサイトからログの提供を求められた場合には、本ツールを使用してログを収集し、サポートサイトに添付してください。
  • xpiサーバをクラスタ構成としている場合、各クラスターノードでツールを実行する必要があります。

 

【ログコレクターの実行方法】

  • <xpi インストールフォルダ>\Tools\LogsCollector\logs_collector.batをダブルクリックします。
  • 同フォルダに「logs-<コンピュータ名>.zip」ファイルが作成されます。

ログコレクターの実行方法

26.7 Magic xpi ヘルプ

【ヘルプファイルの表示】

  • デスクトップのショートカットフォルダ > Help > Magic xpi ヘルプをダブルクリックします。

※実体は「<xpiインストールフォルダ>\Help\MagicxpiHelp.chm」

ヘルプファイルの表示

 

【コンポーネント】

  • 各コンポーネントの使用方法は「コンポーネントシリーズ」に記載されています。

コンポーネント

 

【ユーティリティ】

  • データマッパー等の使用方法は「リファレンスガイド > ユーティリティ」に記載されています。

ユーティリティ

 

【関数リスト】

  • 関数の使用方法は「リファレンスガイド > 式エディタ > 関数リスト」に記載されています。

関数リスト

 

【エラー処理】

  • エラー処理についての詳細は「コンセプトペーパ > Magic xpiのエラー処理」に記載されています。

エラー処理

 

【クラスタ構成】

  • クラスタ構成についての詳細は「コンセプトペーパ > クラスタリング環境での配備」に記載されています。

クラスタ構成

 

【トラブルシューティング】

  • トラブルシューティングは「トラブルシューティング」に記載されています。

トラブルシューティング

 

【Magic xpi スタジオからの起動】

  • Magic xpi スタジオで項目を選択し、「F1」キー押下で、その項目に関するヘルプを表示できます。

Magic xpi スタジオからの起動

26.8 Magic xpi が提供するアダプタ

分類 使用方法
名称 機能 フロー トリガー
ユーティリティ
.NET Utility .NET用スケルトンソースファイル(C#, VB)を自動生成する
BAMユーティリティ Magic xpi モニタにBAMメッセージを出力する
Flow Data 変数やODSの値をセットする
Javaクラスコネクタ 既存のJava Classを呼び出す
Magic xpa Magic xpa用スケルトンソースファイルを自動生成する
NOP 何もしない(Not Operation)コンポーネント(分岐や注釈のために使用する)
PSSサブスクライブ PSSイベントを購読する
PSSパブリッシュ PSSイベントを発行する
PSS削除 PSSの購読を削除する
Web Services Web Serviceプロバイダ(サーバ)機能、SOAPクライアント機能を提供する
アボートフロー フローをアボートさせる
アンロック リソース ロックしたリソースを開放する
イベントを待つ イベントを待ち受ける
イベント発行 イベント発行を行う

 

分類 使用方法
名称 機能 フロー トリガー
ユーティリティ
スケジュールフロー 指定時間にフローを起動する
データマッパー 送り元から送り先へ値をマッピング・編集する(送り元、送り先はDB、File、XML、JSON等)
フロー呼出 他のフローを呼び出す
フロー有効 フローを有効/無効にする
メッセージ保存 Magic xpiモニタにメッセージを出力する
リフレッシュ コンバージョン 変換表を動的に切り替える
ロックリソース リソースをロックする
検証 日付、時刻、文字列、数値等の妥当性をチェックする
遅延 指定した時間、処理を待機させる
遅延フロー呼出 指定した時間、待機した後フローを呼び出す

 

分類 使用方法
名称 機能 フロー トリガー
コネクタ
Dynamics AX 2012 Dynamics AXとの連携を行う
Dynamics CRM Dynamics CRMとの連携を行う(Upsert対応)
Exchange Exchangeとの連携を行う(Office365メール、カレンダーサポート)
Googleカレンダー Googleカレンダーとの連携を行う(OAuth2.0認証サポート)
Googleドライブ Googleドライブとの連携を行う(OAuth2.0認証サポート)
IBM i IBM i(OS/400)上のCLやRPGプログラムを呼び出す
JD Edwards EnterpriseOne JD Edwards EnterpriseOneとの連携を行う
JD Edwards World JD Edwards Worldとの連携を行う
LDAP LDAPとの連携を行う
Notes DB 独自作成のNotesデータベースとの連携を行う
Salesforce Salesforce.comとの連携を行う(OAuth2.0認証サポート)
SAP A1 SAP A1との連携を行う
SAPB1 2004 SAP Business One 2004との連携を行う
SAPB1 2005 SAP Business One 2005との連携を行う

 

 

分類 使用方法
名称 機能 フロー トリガー
コネクタ
SAPB1 2007 SAP Business One 2007との連携を行う
SAPB1 8.8 SAP Business One 8.8との連携を行う
ServiceMax Service Maxとの連携を行う
SharePoint SharePointとの連携を行う(Office365認証サポート)
Sugar Sugarとの連携を行う
WCFClient WCFテクノロジを使用して、Webサービスのコンシューマーとして機能する
MQTT MQTTプロトコルでデータを受信する
OData オープンデータプロトコル(OData)フォーマットの呼び出しを行う
OPC OPCサーバに接続してビジネスデータを読み取る
REST Client 外部のREST APIを呼び出し結果を受け取る
SAP ERP SAP R/3との連携を行う(SNCサポート、HANA動作確認済み)
Web Services Client Webサービスのクライアントとして機能する

 

 

分類 使用方法
名称 機能 フロー トリガー
通信
FTP FTPによるファイル送受信を行う(SFTPサポート)
HTTP HTTPクライアントおよびHTTPサーバ機能を提供する
TCPListener TCPポート上で通信するTCPクライアントから送信されるメッセージを監視する
ファイル管理
Directory Scanner 特定のフォルダ、ファイルを監視し、ファイルの移動、改名、削除を行う
Microsoft Excel Microsoft Excelとの連携を行う
Microsoft Word Microsoft Wordとの連携を行う
XML Handling スキーマファイル(xsd)なしで、XMLデータを操作する
ファイルアーカイブ ファイルの圧縮、解凍(Zip形式)を行う
ファイル管理 ファイル/フォルダの作成、コピー、削除、改名、またファイルへのデータ追加などを行う
ファイル分割 ファイルの分割、結合を行う
暗号化 データの暗号化/復号化を行う

 

 

分類 使用方法
名称 機能 フロー トリガー
コンバータ
HL7 ※日本ではサポート外 HL7との連携を行う(日本では未サポート)
XSLT XSLTを用いてXMLを他の書式に変換する
メール
Domino Lotus Dominoサーバとの連携を行う
Email POP、IMAP、SMTPによるメール送受信を行う
メッセージング
JMS JMSメッセージングキューとの連携を行う
MSMQ MSMQメッセージングキューとの連携を行う
WebSphere MQ WebSphere MQメッセージングキューとの連携を行う
トリガー
スケジューラ ユーティリティ 指定した時間にフローを起動する
DBTrigger データベースのテーブルにデータが挿入・更新・削除されたタイミングでフローを起動する

 

 

分類 使用方法
名称 機能 フロー トリガー
MSJ独自
SQLCommander ユーザが指定した任意のSELECT文やストアドプロシージャを実行し、結果をファイルに出力、または変数に格納
CodePageConvert 文字コードを変換する(Shift_JIS → EBCDIC等)

※ 72種500機能以上のアダプタを提供します。 ※一部、別売のアダプタがあります。

26.9 Magic xpi のトリガー

  • Magic xpiで使用できるトリガーは下記の通りです。
キュー監視(MSMQ/JMS/WebSphereMQ/IBM I Data Queue) SAP Business One監視
フォルダー内のファイル監視(監視後、削除/移動/名称変更) SAP ERP(R/3)監視(iDOC)
Webサービス(Webサービス プロバイダー) SAP A1監視(iDOC)
スケジューラー(カレンダー/インターバル) Salesforce.com監視
Exchange(Office365メール、カレンダー)監視 Sugar監視
HTTP(Webアプリケーション) ServiceMax監視
eMail受信 MQTT
データベースのテーブル監視

26.10 Magic xpi のライセンス

【ライセンスについて】

  • 各ソフトウェアはインストールしたライセンス(License.dat)にて使用できるかどうかが決まります。

ライセンスについて

カテゴリ プロダクト スタジオ モニター テストサーバ 本サーバ
IBNPSTD IBMON IBNPSRV IBPRSRVI
スタジオ Magic xpi Studio
サーバー Magic xpi Integration Server

※テストサーバ(IBNPSRV)は開始後24hで停止します。

※上表は一例です。ライセンスについて詳しくは弊社営業にお問い合わせください。

 

【License.datについて】

  • License.datには、使用することのできるソフトウェアおよびアダプタが記載されています。
  • ソフトウェアやアダプタの使用期限やシリアル番号、同時使用ユーザ数、スレッド数なども記載されています。

License.datについて

 

  • Magic xpiの各ソフトウェアおよびアダプタのライセンス名は下表の通り。
Magic xpi ソフトウェア ライセンス名 備考
Magic xpi スタジオ IBNPSTD 同時使用ユーザ数ライセンス。
Magic モニタ IBMON 同時使用ユーザ数ライセンス。
Magic xpi サーバ(本稼働) IBPRSRVI 同時処理能力(ワーカースレッド)単位。
Magic xpi サーバ(テスト稼働) IBNPSRV 同時処理能力(ワーカースレッド)単位。

24時間で動作が停止する。

 

Magic xpi アダプタ ライセンス名 備考 標/別
SAP ERP IBR3 IBR3がないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
SAP A1 IBA1 IBA1がないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
Salesforce IBSFDC IBSFDCがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
IBM i IBSystemi IBSystemiがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)でDB2/400に接続できない、System i(IBM i)コネクタが実行できない。 標準
Domino

Notes DB

IBNotes IBNotesがないと、Magic xpi サーバでDomino/NotesDBが実行できない。 標準
Dynamics CRM IBDYCRM IBDYCRMがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売

 

Magic xpi アダプタ ライセンス名 備考
SharePoint IBSHAREP IBSHAREPがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
JD Edwards EnterpriseOne IBJDE IBJDEがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
JD Edwards World IBJDEWRLD IBJDEWRLDがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
SAPB1 2004

SAPB1 2005

SAPB1 2007

SAPB1 8.8

IBSBO IBSBOがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
Exchange IBEXCHANGE IBEXCHANGEがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 標準

 

Magic xpi アダプタ ライセンス名 備考
Sugar SUGCRM SUGCRMがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
Dymamics AX 2012 DYNAX DYNAXがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
ServiceMax SERVICEMAX SERVICEMAXがないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
HL7

※日本ではサポート外

IBHL7 IBHL7がないと、Magic xpi サーバ(IBPRSRVI)で実行できない。 別売
その他のアダプタ 特別なライセンスは不要