ローコード開発とは?システム構築・運用に俊敏さをプラス

ローコード開発でDevOpsを実現しDXを加速

ローコード開発が大きな注目を集めています。多くの企業がローコード開発によるシステム構築で様々な効果をあげています。
その市場も右肩上がりで2020年から2025年にかけて30%近く拡大するという報告もされています。それだけに新規参入のベンダーも多く極めて活気のある市場となっています。
ローコード開発を採用することで、ソースコードを書かずに、または最小限のソースコードでシステムを構築から運用まで導くことができます。
ローコード開発を実現するのが、ローコード開発ツールまたはローコード開発プラットフォームです。
ここではDX(デジタルトランスフォーメーション)やアジャイル・DevOpsの側面からローコードのメリットである「簡単」「高速」「低価格」なシステム開発について解説します。

■ローコード開発はDX推進のプラットフォーム

ローコード開発は数十年前から考えられ、そのプラットフォームも多くのものが提供されていますが、ここ数年、にわかにローコード開発が注目されるようになっています。その理由はDXの潮流に他なりません。

 

  • DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは

DXとは従来の仕事の流れや方法をデジタル化することで、新たなビジネスモデルを創造したり、新たなサービスをお客様へ提供したりする革新的な挑戦のことです。
DXというとシステム構築と捉えているケースが多々ありますが、これでは不十分です。DXにはビジネスの変革が求められ、これにより競争力の強化や価値創造を実現します。
例えばIoTによる設備メンテナンスや、スマホ決済サービス、配車・カーシェアリングサービスなど、従来できなかったビジネスモデルであり、システム構築はその手段にすぎません。

 

  • DXに不可欠な業務知識

ここで重要となるのが、システム開発の能力のみならず現場の業務知識です。技術と業務に詳しい人材がいることで、何が課題となり、解決するためゴールを何にするかをつかむことができます。
しかしシステム構築を外注していると、業務知識の不足がネックになって、DXのハードルが極めて高くなってしまいます。外注することなくシステム化を実現できる体制が理想となります。
しかし社内の情報システムの人材は限られ、その生産性にもスキルにも限界があります。ここで注目されているのがローコード開発というわけです。

 

  • DX人材の確保

業務を肌身で感じているITエンジニアあるいは現場のリーダーがシステム開発をすることで、間違いなくDXの成功を実現できます。
労働人口が減少傾向にある中、優れたITエンジニアの確保がITベンダーはもちろん、一般企業でも課題となっています。これを解決する手段としてもローコード開発ツールの採用が進められています。
ローコード開発ツールであれば複雑なインフラストラクチャの学習をすることなく、プログラミング言語を習得するよりも短い学習期間でシステム開発が可能となります。
システムで自動化できるものは可能な限り自動化し、人間は判断と評価の決定にかけるべきです。

 

システム内製化プラットフォーム

ローコード開発ツールは社内システムの内製化ツールとしても有効です。DXの取り組みにおいて、特にSoE分野のシステム開発では、長い期間とコストをかけて作ることは許されません。まずは素早く作り、効果・成果を測定して、すぐに改善・修正するというサイクルを、高速にまわしていくことが求められます。そのため、開発を外部に委託するのではなく、自社内の人材を使い時間をかけずに改良をしたり、または一度作ったものを壊して作り直すという判断も必要となります。

短期間・低コストで開発できるからこそ、試行錯誤やクラッシュ&ビルドが可能になるのです。

圧倒的なビジネス・スピード
変化をいち早く予測・変化に即座に対応

 

システム内製化

システム開発がビジネス・スピードの足かせにならないため内製化が求められている

■アジャイル・DevOpsをローコード開発で実現

システム構築の現場では、アジャイル開発とDevOpsが定着しつつあります。ローコード開発はこのアジャイル開発とDevOpsと極めて親和性が高く、高速なシステム開発を支援する基盤として活用できます。

 

  • アジャイルとは

アジャイルとはこれまで主流であったウォーターフォール型のシステム構築モデルに相対する開発手法です。
ウォーターフォールでは大掛かりなプロジェクトチームをつくり、要件定義から設計、コーディング、テスト、導入まで計画的に進める構築モデルです。厳格にスケジュールを立案し、品質を確認しつつ次のステップに進みます。
理路整然として理解しやすい反面、デメリットとしては、柔軟性に欠け、仕様変更があると手戻りが発生し、スケジュールや品質に影響します。
これに対しアジャイルは柔軟性とスピードを重視した開発モデルです。ステップごとに小さなプロジェクトを構成して、同時並行で手のつけられるところから始め、変更が生じてもそのプロジェクト内で吸収できる体制とします。できあがったところから評価し、改訂を繰り返し、最終的なゴールを目指します。

 

  • DevOpsとは

DevOpsとは開発チーム(Development)と運用チーム(Operations)と2つの言葉を掛け合わせた造語です。文字どおり開発チームと運用チームが密接に連携し、短期間で品質の高いシステム開発を目指します。
開発工程に運用スタッフが加わることで都度品質をチェックできます。さらに運用工程になってからも開発スタッフが関わることで、柔軟に修正できるようになります。

 

  • アジャイルとDevOpsを実現するローコード開発

アジャイルとDevOps、共通して求められているのが高速なシステム開発です。
現在では競争が激しく、スピーディーなサービスの提供が不可欠となっています。このために採用されている開発手法がアジャイルでありDevOpsです。
そしてこれらを可能にするのがローコード開発ツールなのです。スピードを優先し、市場に求められる製品やユーザが求めるシステムをいち早く提供することができるようになります。

従来のやり方

従来のやり方

  • 5年以上の長期サイクルで、計画・実施
  • はじめに決めた要件で構築・・・途中で変えないことが前提(完璧・高品質であることが条件)
  • H/Wやインフラ設備をユーザが所有。最大利用時を想定したスペックで調達

これからのやり方

これからのやり方

  • 週、日、時間単位の短期サイクル
  • 業務要件は「変わる」が前提の構築・・・(高速にアップデートすることで品質を維持)
  • 設備を「所有」しない。 必要なときに必要な分だけ「利用」する

「だれでも作れる」ノーコード開発ツールの位置付け

ITスキルがない業務担当者でも簡単にシステムを作ることができるノーコード開発が注目されています。外注費が不要になりますし、短期間のアプリケーション開発が可能であることから、コスト削減になります。ここではノーコード開発ツールとローコード開発ツールとの違いを紹介し、活用シーンに応じて使い分けることをご提案します。

 

  • ノーコード開発ツールとは

ノーコード開発ツールとは、プログラミングがまったく必要のないツールです。ITスキルがない人でも感覚的な画面操作で開発できるのが大きなメリットとなります。しかし、誰でも使いこなせる簡易な開発ツールは複雑な業務ロジックや画面・帳票類を作ることができません。ツールでは実装できない機能を開発するにはコーディングが必要であったり、別の有償ツールの組み合わせが必要となるケースもあります。どのようなシステムを開発したいか?によりますが、本格的な基幹業務システム開発を構築する可能性があるのであれば最初から利用範囲と開発自由度の高いローコード開発ツールをお勧めします。

 

ノーコード/ローコード/プロコードの比較

  • 実績あるローコード開発ツールの無料お試し版を推奨

外注することなく短期間でシステム構築できるため、低コスト化になるのですが、これは結果として現れてくるものです。試験的に利用するのであれば、ローコード開発ツールのお試し版を推奨します。多くのローコード開発ベンダーが無償のハンズオンセミナーを行ったり、試用期間中に無償でサポート支援するサービスを設けていたりします。デモンストレーションを依頼することも可能ですので、各社から、資料を取り寄せたり、サイト窓口から相談したりして、比較検討しましょう。

  • 内製化だけにこだわらない

初めからシステム全体を内製することを目指すのではく、はじめはツールを使い慣れたSIerに開発してもらって、その後の簡単な改修からはじめて、ローコード開発の専門家に伴走してもらいながら徐々に内製できる範囲を拡大していくのがローコードでの内製開発を定着させる早道です。

また、業務処理の複雑さ、データの正確性、実行速度などクリティカルな要件を求められるシステムの場合、システム開発の専門家である開発ベンダーに要件定義・基本設計などの上流工程から入ってもらって開発を依頼したほうが低コストになる場合もあります。内製化ばかりにこだわらず、アウトソーシングしたほうがいいシステムと、自社で素早く作っていつでも柔軟に変更できたほうがいいシステムとを分けて考えたほうが良いでしょう。ローコード開発ツールとノーコード開発ツールを用途別に組み合わせて利用し、それぞれのシステム間を連携するというやり方も賢い選択肢でしょう。

まとめ 製品選択ならトップシェアから検討
DXの潮流により、業務に詳しいシステム開発者が不可欠となり、ローコード開発が求められています。めまぐるしく変わる経営環境に、スピーディーに対応するためにもローコード開発は重要な施策です。 このローコード開発ツールの市場を一貫してリードしてきたのがマジックソフトウェア・ジャパンでありローコード開発ツールMagic xpa(マジック エックスピーエー)です。35年以上の実績があり、業務アプリ実行エンジン型ベンダーのソフトウェアライセンス売上・シェア、8年連続トップシェアです。 ※デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社刊 「ローコード/ノーコードプラットフォームソリューション市場動向 2023年度版」

ローコード開発ツール Magic xpaユーザー様からの声

IT製品のレビューサイト「ITreview」でチェック!

IT製品の比較・資料請求サイト「ITトレンド」に投稿された口コミはこちら↓

 

開発効率が極めて優れている。
主のデータから他のデータを参照が極めて優れている。PG作成後チェックを行えばとりあえずは問題なく稼働する。
その後に、機能を追加を行っていけば、納期までに要求を効率に開発できる。

 

超高速!開発も保守もスムースに!
お客様が利用されていく中で、機能改修要望や新機能の追加希望など、システム改修が発生した場合でも、このテーブル項目、このサブモジュールがシステム全体で、どこで使われているかを調べる機能が、SDKに標準で用意されており、変更改修の影響度の調査の助けになります。

 

システムの開発が言語系の開発ツールに比べて格段に早く行える
項目の桁数などのプロパティを変更すると、データ・プログラムも同じように変換してくれる。
アジャイル開発に向いている。
古いバージョンで開発したシステムからの移行が容易に行える。

 

開発工数削減には最適
適当にプロトタイプで作成し、あとはカスタマイズすることによって打合せ工数も削減できます。

 

導入コストが30%削減できました
他社ソフトウェアより乗り換えたが、導入、開発コストの安さ、プログラムの習得のしやすさ、導入後の保守や資産管理のしやすさがあります。
プログラム経験が少ないIT部門の方でも習得しやすい。

 

未経験者はプログラム開発の概念が変わる
コードを書くことが全てプログラム開発だと思っていたが、Magicは違った。プログラム開発初心者にとっては、比較的わかりやすいと思う。
仕様打合せの段階でも、プログラムの動きを見せることが容易にできる。
また、仕様打合せ中でも簡単なものであれば、顧客の要求をその場で表示させ、確認を得ることができる。

 

使いやすく優れた開発ツール
工程をかけすぎず、かつ低コスト、短期間で開発することができるところが良い点だと感じます。
また、息の長い開発ツールなので安全に安心して利用することができます。
業務用パッケージを開発するのに使用してますが、早い納品やお客様のニーズにこたえたものを開発することができます。

 

ローコストでシステム開発ができる
選択式でロジックやフォーム、レポートの作成ができる等、ローコードでシステムが開発できるので、未経験者でも容易に使用できる。
ローコードでシステム開発ができるためローコストで開発ができ、経費削減や案件獲得につながった。また、ユーザー独自の仕様にも柔軟に対応できる。

マジックソフトウェアのローコード開発ツールの特徴について、4分46秒で解説

 

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